Monday, May 09, 2022 6:50 AM

グッチ、支払い暗号通貨でも〜米国で5月末から受付開始

 イタリアの高級ファッション・ブランド大手グッチ(Gucci)は5日、米国内の店舗の一部で、暗号通貨による支払いを5月末から試験的に受け付けると発表した。今夏には北米の直営店全店にも拡大するという。

 リテイル・テクノロジー・イノベーション・ハブ誌によると、支払いは、同社から購入者に送信される電子メール上のリンクで実行される。リンクにはQRコードが含まれ、購入客はそれを読み込むことで、自分の暗号通貨ウォレットから支払いを実行できる。

 最初に暗号通貨での支払いを受け付ける店舗は、ニューヨーク市内のウースター・ストリート、ロサンゼルスのロデオ・ドライブ、マイアミのデザイン地区、アトランタのフィップス・プラザ、ラスベガスのショップス・アット・クリスタルズ。

 同社は、ビットコイン、ビットコイン・キャッシュ、イーサリアム、ラップド・ビットコイン、ライトコイン、ドージコイン、シバ・イヌ、米ドル連動型の5種のステイブルコインなど10種類以上の通貨での支払いを受け付ける予定だ。

 暗号通貨での支払いに対応する企業は徐々に増えている。映画館運営大手AMCシアターズは最近、モバイル・アプリケーションを更新し、全米の映画館でドージコイン(Dogecoin)、シバ・イヌその他の暗号通貨での支払い受け付けを開始した。

 AMCは、2021年に初めて暗号決済を導入し、消費者がビットコインやイーサー、ビットコイン・キャッシュ、ライトコインを使って映画チケットを買えるようにした。