Wednesday, October 19, 2016 10:22 AM

タリバンと非公式会談か アフガン政府、和平期待も

 アフガニスタン反政府武装勢力タリバンの在外幹部は19日までに、タリバンとアフガン政府の代表者が今月、カタールの首都ドーハで非公式に直接会談したと語った。ロイター通信などが伝えた。タリバンの報道担当者は声明で否定したが、会談が事実なら停滞する和平協議の再開につながる可能性もある。

 ロイターによると、会談には米国の代表者も出席した。アフガン政府側は停戦を要求、タリバン側は幹部を国連のブラックリストから削除することなどを求めた。今回の協議は平行線で、収穫は少なかったとみられる。

 アフガン大統領府の報道官は、会談の有無については明言を避けたが、「タリバン内に和平協議に関心を示す者がいる。政府はあらゆる機会を利用して和平実現に努める」と述べた。一方、タリバンの報道担当者は報道機関に電子メールを送り「われわれの姿勢に変化はない」として会談自体を否定、徹底抗戦の構えを強調した。(共同)