Wednesday, October 19, 2016 5:45 PM

米成長、加速の見方も FRBの景況報告

 米連邦準備制度理事会(FRB)は19日、全米12地区の連邦準備銀行による景況報告(ベージュブック)を公表し、8月下旬から10月初めの米経済について「緩やかなペースで拡大を続けた」との判断を維持した。「ペースが上がった」との報告もあった。先行きの見通しは総じて前向きだった。

 追加利上げに関するFRBの判断の鍵を握る物価動向については、ほとんどの地区が「わずかな上昇だった」とした。労働市場は引き締まっており、人材不足による賃金上昇圧力が広がっているとの報告もあったが、全体的な賃金の伸びは緩慢なままだった。

 経済成長を支える個人消費はまちまちだった。自動車販売の減少を報告した地区もあった。製造業は場所によってばらつきが出た。ドル高による輸出抑制が続いているとの報告もあった。(共同)