Monday, October 03, 2022 6:55 AM

メイとビア、地方で車いす対応のAV配車サービス開始へ

 電動の自動運転シャトル(小型バス)を開発するメイ・モビリティー(May Mobility、ミシガン州アナーバー)と配車サービスのビア(Via、ニューヨーク州)は、ミネソタ州グランドラピッズで、米障害者法(ADA)に準拠した自動運転車(AV)による初の公共ロボタクシー・サービスを立ち上げる。

 メイのプレスリリースによると、サービスで使用する車は、2022年初めに発表された最初のADA準拠モデルを含むトヨタのロボタクシー用車種「シエナ・オートノマース(Sienna Autono-MaaS」。共同プロジェクトでは、ビアの人工知能(AI)を使ったオンディマンドAV配車サービスを提供する。試験導入で利用者に好評だった移動パターンや地域社会からのフィードバックをサービス区域や営業時間などの設定に反映させ、市内全域で70以上の送迎スポットをすでに選定・整備した。

 サービスは誰でも無料で利用できるが、特に自家用車のない人や移動に問題がある人を支援するために設計されている。技術を活用して、収入や能力に関係なく誰もが便利な移動に支えられた自立した生活ができるようにすることを意図しているためだ。

 両社はこの取り組みを通じて、AVを公共交通に利用することが社会に良い効果をもたらすことを実証する計画で、遠隔地やさまざまな悪天候下でもAVを利用できるようにする。