Monday, November 14, 2022 6:16 AM

ルノー、グーグルとの提携拡大〜車を携帯電話並みの多機能に

 仏自動車大手ルノーは、IT大手グーグルとの協力関係を深めており、「メガーヌE-Tech」や「オーストラル」などの電動モデルで車載ソフトウェアの無線更新機能を拡大する。

 ブルームバーグ通信によると、ルノーのルカ・デメオCEOはインタビューで「当社は車を学習する知的な物体にし、携帯電話のように無線でソフトのアップグレードができるようにしたいと考えている」と語った。

 自動車メーカー各社は、すでに車載ソフトの無線更新を実現しているEV大手テスラの技術に追いつこうと急いでいる。

 2018年から技術提携するグーグルとルノーは、提携強化によってソフトの頻繁な無線更新とより多くのオンディマンドサービスの提供を目指すという。デメオ氏は声明で「グーグルとの提携は、ルノーが自動車の設計から生産、市場投入まで全過程でデジタル革命の速度を上げることにつながる」と述べた。

 デメオ氏はまた、さまざまな新しい車載デジタル機能が、ルノー車の価値を高め顧客を維持すると同時に新しい収益を生み出すはずだと語った。オンディマンド機能には、ドライバーが広い駐車場で自分の車を簡単に見つけられる機能も含まれる。「デジタル機能付きの車両は、開発・生産から廃車まで、オーナーが複数回変わっても当社とずっとつながっている」

 グーグルとの提携拡大は、デメオ氏が進めるルノーの「水平的」戦略を示す。すなわち、ルノーは技術を独自に設計するのではなく、ソフト開発などで外部と協力していく。この戦略を用いることで、他の大手自動車メーカーもさまざまな結果を出してきた。

 自動車各社とソニー、アップル、グーグルのような技術系企業は、未来の車をスマートフォンのようなさまざまな機能を備えた装置にする方法を開発中だ。機能にはソフトが無線更新される有料サービスも含まれる。