Thursday, October 20, 2016 5:42 PM

異議申し立ての権利温存 結果発言でトランプ氏

 大統領選で劣勢の共和党候補トランプ氏は20日、激戦州オハイオで演説し、敗北した場合に選挙結果を受け入れるかどうか19日の第3回テレビ討論会で明言しなかったのは「不確かな結果に異議を申し立てる権利や法的な手段を温存しておく」ためだと説明した。

 演説でトランプ氏は「結果を完全に受け入れることを全国民に約束する。私が勝てばね」と述べ、支持者から喝采を浴びた。2008年の共和党大統領候補だったマケイン上院議員は「選挙結果を受け入れるのは国民の意思に敬意を示すことであり、指導者としての責任だ」としてトランプ氏の姿勢を批判した。

 トランプ氏は演説で、共和党のブッシュ候補と民主党のゴア候補が対決した00年大統領選が大接戦となって法廷闘争に発展したことを引き合いに、両候補が事前に結果受け入れを約束していたら「最高裁で争われることはなかった」と指摘。「私は有権者の声を守る権利の放棄を迫られている」と訴えた。(共同)