Friday, October 21, 2016 10:06 AM

IOCに「都が仮設負担」 五輪整備費、小池氏が訂正

 2020年東京五輪・パラリンピックの整備費を巡り、小池百合子東京都知事が18日に国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長に手渡した資料に、都内に仮設施設を整備する費用1千億〜1500億円を都が負担するとの案が記載され、資料の作成者が「知事室」となっていたことが21日、分かった。

 資料は、五輪の開催費用を検証している都の調査チームが作成したが、都の決定だと誤解を招く恐れがある。小池知事は21日の記者会見で「間違いだと思って、その場で訂正した」と述べた。

 調査チームの統括役を務める上山信一慶応大教授は20日、報道陣の取材に「資料は私がたたき台を書き、小池知事がチェックした。知事の責任でIOCに出したものだ」と話した。一方、小池知事は「都として決めたものではない」として、事務方に資料の訂正を指示。都は20日夜、「知事室」とした作成者の部分を削除して訂正した。(共同)