Friday, October 21, 2016 10:09 AM

鳥取中部で震度6弱 重軽傷者、家屋倒壊も

 21日午後2時7分ごろ、鳥取県中部の倉吉市や湯梨浜町、北栄町で震度6弱の地震があった。岡山県北部で震度5強、島根県隠岐でも震度5弱を記録、関東から九州にかけての広い範囲で揺れを観測した。気象庁によると、震源地は鳥取県中部で、震源の深さは約11キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6.6と推定される。津波はない。

 鳥取県によると、小学3年の男児が手の骨を折る重傷、5人が軽傷を負った。総務省消防庁によると、岡山県で2人が重軽傷。鳥取県北栄町で住宅2棟が倒壊した。震度6弱を観測した鳥取県の3市町と三朝町で計約2700人が学校や福祉施設などに避難した。県は3市町に災害救助法の適用を決めた。

 防災科学技術研究所によると、倉吉市で瞬間的な揺れの強さを示す加速度1494ガルを記録、熊本地震とほぼ同レベルだった。大阪管区気象台によると、「横ずれ断層型」とみられ、鳥取県中部は高い建物では立っていることが困難とされる長周期地震動の「階級3」だった。同気象台は「揺れの強かった地域では今後1週間ほど、震度6弱程度の地震に注意が必要だ」と指摘。鳥取県や岡山県で震度4を観測するなど、余震とみられる地震が続いた。(共同)