Monday, April 10, 2023 6:49 AM

米中古EV販売が急増〜価格下落で、コックス調べ

 調査会社コックス・オートモーティブが7日発表した2023年1〜3月期の米中古電気自動車(EV)販売台数は、価格の下落に伴い前年同期比32%増加の4万2756台となった。

 ロイター通信によると、中古EVの平均小売表示価格は約4万3400ドルで、前年同期比4%減、新車の平均価格約5万9000ドルを大きく下回った。コックスは、EV大手テスラが新車の値下げを積極的に進めた影響で、中古EVの価格が引き下げられたと説明した。

 テスラは6日、米国で2%から6%近い値下げを行った。同社の値下げは23年に入ってから5回目。連邦政府は18日から、より厳しいEV用電池の調達要件を導入し、EV購入の際の税控除の多くが制限されることになる。

 中古車価格情報ケリ・ブルーブック(KBB)の推定によると、23年1〜3月期の新車EV販売台数は22万5000台を超え、新車販売全体の約7%を占めた。

 ゼネラル・モーターズ(GM)が発表した1〜3月の新車販売台数のうち、EVは約3.4%(2万台以上)を占めた。

 連邦議会は22年8月、中古EV購入に対する4000ドルの税控除を創設した。中古車販売店から2万5000ドル以下で購入したEVが対象で、最大控除額は販売価格の30%、最大4000ドルまでとなる。また、中古EV購入者の調整後総所得は、個人の場合は7万5000ドル、合算申告の場合は15万0000ドルを超えないことが条件。

 コックスは23年の米新車EV販売台数について、初めて100万台を突破し、新車販売全体の5.8%を占めると予測した。22年は約80万7000台だった。