Tuesday, June 27, 2023 6:48 AM

ラインメタル、装着するだけのEV用ヒートポンプを開発

 推進システム部品や電動ソリューション大手の独ラインメタル(Rheinmetall)は、プラグアンドプレイ式の新型ヒートポンプを開発した。

 同社のプレスリリースによると、ヒートポンプは空気中の熱を取り込んで圧縮または膨張させ、冷暖房に活用する装置。ラインメタルの製品は完全に組み立てられたコンパクトなコンポーネントだが、インテリジェントな熱管理による新しい冷却システムで車の航続距離と素材の寿命を延ばせる。車室内の精密な空調制御だけでなく、電気自動車(EV)や駆動用電池の高度なコンディショニング(冷却・加熱)を実現するために特別に開発された。

 ラインメタルのヒートポンプは、電圧400ボルト(V)および800Vの電源システム向けに設計されており、電動システムやハイブリッドシステム向けに最大出力8キロワット(kW)の冷房と最大11kWの暖房を提供するほか、設置スペースも節約できる。

 最新EVの熱管理ソリューションは、冷却や冷却液循環のための部品と接続の数が増えている。ラインメタルのEV熱管理システムは、水とグリコールを冷却液とする循環機構を介して車室内や各部品の冷却・加熱を行い、特に精度の高い制御によって効率的かつ快適な電動モビリティーの実現しながらコンポーネントの耐用年数と車両の航続距離を大幅に延ばすという。

https://www.rheinmetall.com/en/media/news-watch/news/2023/june/2023-06-19-new-heat-pump-for-electric-vehicles