Monday, October 24, 2016 10:19 AM

駆け付け警護訓練を初公開 南スーダンPKO派遣部隊

 陸上自衛隊は24日、安全保障関連法に基づく新任務として可能になった「駆け付け警護」と「宿営地の共同防衛」の訓練を、岩手県の岩手山演習場で報道陣に初めて公開した。11月から南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣される11次隊の要員が事態に対処する手順の一端を示したが、武器使用の場面は含まれなかった。

 政府は第9師団第5普通科連隊(青森市)が主力の11次隊に新任務を付与する方針を固めており、訓練は最終段階とみられる。現地情勢や訓練の習熟度を勘案し、11月中旬にも、新任務を活動内容に加えた実施計画を閣議決定する方針だ。

 駆け付け警護の訓練は、仕事を求める南スーダンの群衆が道をふさぐなどしたため、国連職員2人が付近の建物から外に出られなくなったとの想定。PKO司令部の要請を受けた自衛隊員約20人が軽装甲機動車で駆け付け、拡声器で警告。防護盾を持った隊員が近づくと、群衆はそのまま退散した。(共同)