Wednesday, September 06, 2023 6:43 AM

上半期の世界風力タービン受注、過去最高を更新

 調査会社ウッド・マッケンジーがこのほど発表した2023年上半期の世界の風力タービン受注量(電力量換算)は、前年同期比12%増の69.5ギガワット(GW)に達し、過去最高を更新した。

 エレクトレックによると、中国以外からの受注が25GW超と47%も増えたことが伸びをけん引した。北米の受注は7.7GWで、前年同期の1.9GWから4倍以上増加。中国の受注は44GWで、依然として圧倒的な最大市場ではあるが、前年同期から横ばいとなった。世界受注額は、4〜6月期が253億ドル、上半期は405億ドルだった。

 ウッド・マッケンジーのルーク・レバンドウスキー副社長(グローバル再生可能エネルギー調査担当)は「今年は中国以外でも強い需要が見られ、実に心強い。サプライチェーンの課題は残っているが、調達の決断を促すには十分な状況。米国ではインフレ抑制法が施行され、その勢いが受注活動の動機付けとなっているが、市場の透明性と確実性が高まれば、さらに大量の受注が見込まれる。中国の受注量も上半期は横ばいだったものの、引き続き目覚ましい。米国と欧州を中心とするオフショア(洋上風力発電)市場の需要は、この成長の主な原動力の一つになっている」と述べた。