Tuesday, November 28, 2023 3:10 AM

エインライド、GEアプライアンスとフルタイムでAV運用へ

 自動運転の電動トラック開発に取り組むスウェーデンの新興企業エインライド(Einride)は、中国ハイアール傘下の家電メーカーGEアプライアンス(本社ケンタッキー州)と提携し、自動運転車(AV)をフルタイムで運用する。

 エインライドのプレスリリースによると、この提携では、最大7台の自動運転シャトルを使って、テネシー州セルマーにあるGEアプライアンスの製造施設と倉庫間で、月曜日から木曜日まで商品を輸送する。エインライドにとってこの業務は、AVを使ったサービスとしての貨物輸送(FaaS)モデルの可能性を示すのに役立つ見込み。

 エインライドとGEアプライアンスはすでにパイロット・プロジェクトで提携しており、2021年にはGEアプライアンス本社「アプライアンス・パーク」の特定区域で、22年にはセルマーで無人のAVによる公道パイロット運行を実施している。

 エインライドのAVは、セルマーにおけるGEアプライアンスの大規模な相互運用性プロジェクトの一部で、自動化された物流システムを構築することで効率を高め、従業員の人間工学と搬入口周辺の安全性を向上させる。

 両社のパートナーシップは、コンピュータービジョンのタスクウォッチ(TaskWatch、オハイオ州)やロボット台車のスリップ・ロボティクス(Slip Robotics、ジョージア州)といったGEアプライアンスのパートナーの技術で支えられる。ここでは、タスクウォッチの人工知能(AI)カメラが制御盤を動かし、貨物集積所のドアやプレート(金属ランプ)を上げ下げしてAVを所定の位置に固定。その後、ロボット台車「スリップボット」に車両の積み込み準備が整ったことを通知し、これを受けてスリップボットが自動で荷物の積み下ろしを行う。

https://einride.tech/press/first-fulltime-autonomous-operations