Wednesday, July 10, 2024 6:56 AM

サンコール、EV部品をインディアナで生産へ

 サンコール(京都市右京区、奈良正社長)は、25年度に約17億円を投じ、SAI(Suncall America.Inc)インディアナ工場で新ライン立ち上げ 、EV用部品、バスバーを生産、供給していくことを明らかにした。事業の強化のため、すでに広瀬工場(愛知県豊田市)の敷地内に新工場を設立している。年内稼働を見込み、7月から生産ラインを整備していく。

 バスバーは、EVのバッテリーから流れ出る大電流を伝達する配電部品で、EVの血管ともいえる重要部品。バスバーの需要は大きく、同社は次世代事業として重点的に強化していく。

 SAIは、自動車メーカ向けに弁ばね・リングギアなどを生産している。今回の投資では、敷地内にフォーミング機などを新設し、バスバーの現地供給体制を完備する。同社のバスバーは、10年以上前から国産ハイブリッドカーに採用されており、近年も相次いで大型EVプログラムに採用が決定した。26年度には約60億円規模の売上を目指し、グローバルでの供給体制構築に取り組む。

 サンコールは弁ばね等自動車部品をコア技術に、HDDサスペンション、光通信コネクタ、EV等電動化部品、歩行アシストロボット等、多様な事業を展開している。