Monday, July 22, 2024 7:10 AM

TIフルード、プロトタイプ開発時間を大幅短縮

 自動車用液体搬送システム、燃料タンク・システム技術大手の英TIフルード・システムズ(TI Fluid Systems)は、シミュレーションやプロトタイピングにおける技術革新によって、試作部品の開発期間を6カ月から最短2週間に短縮している。

 オートモーティブ・ニュースによると、電動化の進行に伴い新車の開発期間は短縮され、自動車メーカーはサプライヤーに技術だけでなく部品の試作やテストの迅速化を求めるようになっている。TIフルードは、デトロイト郊外に4万8000平方フィートのeモビリティー技術革新センターを開設したほか、ドイツ、中国、日本、韓国にも同様の施設の開設を計画しており、部品の開発とテストにかかる時間の短縮に力を注いでいる。

 新施設では、各地域の仮想エンジニアリング、設計、加工、試作、テストチームを一堂に集め、最新のシミュレーションや視覚化技術を利用できるようにしており、例えば、30フィート型の大画面でEVやハイブリッド車(HV)向けに開発する部品を詳細に視覚化できる。最新の3D印刷や射出成形システムも利用できるほか、2台の車両リフトもあり、部品プロトタイプを実車に組み込んで素早く実験ができる。

 TIは、世界的なEVやHVへの移行に対応しようとしているが、事業の約40%は燃料タンク関連で、その分野の革新的なソリューションも模索している。例えば、EVには燃料タンクがないが、プラグインハイブリッド車(PHV)は内燃エンジン車には不要な加圧式燃料タンクを必要とする。同社は10年ほど前から加圧式燃料タンクを製造しており、最近は中国の比亜迪(BYD)から新世代のタンクの受注を獲得した。

 Johannes Helmich最高技術責任者(CTO)は「自動車メーカーは製品開発サイクルの短縮を目指し、サプライヤーにすぐ使えるソリューションを求める傾向が強まっている」と話した。