Thursday, November 07, 2024 6:08 AM

ステランティス、オハイオ工場で1100人解雇へ

 ステランティスは6日、北米事業全体の効率改善と在庫削減を進めるため、オハイオ州トレドの「ジープ・グラディエイター」組み立て工場で約1100人を解雇すると発表した。

 同社は最近、北米での販売不振を回復させるため経営陣を刷新した。この1年間は給与労働者と時間給労働者を削減している。

 ロイターによると、製造現場の人員を減らすというカルロス・タバレスCEOの決定は、工場従業員を代表する全米自動車労組(UAW)の怒りを買っている。UAWのショーン・フェイン委員長は、ステランティスがイリノイ州ベルビデアの工場で計画していた10億ドル規模の投資を遅らせているのは、昨年組合と交わした労働協約に違反していると主張した。

 ステランティスは、協約の内容には従っていると反論している。

 ステランティスの人員削減の動きは、民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領が争った大統領選でも注目された。トランプ氏は先週、ステランティスが米国の雇用をメキシコに移そうとした場合、100%の関税をかけると述べた。