Friday, November 08, 2024 6:17 AM

GM、EV用重要鉱物への投資拡大を検討

 GMは、北米でEVの製造に使われるリチウムその他の重要鉱物への投資を検討している。ジェフ・モリソン上級副社長(世界購買・サプライチェーン担当)が明らかにした。

 GMはカナダの資源会社リチウム・アメリカズと合弁事業を設立し、ネバダ州で北米最大のリチウム鉱山タッカー・パスを開発すると発表したばかり。同社は昨年、タッカーパスへの初期投資を発表しており、今回3億2500万ドル増額して合計投資額は9億5000万ドルとなった。GMは同鉱山の株式の一部を所有することになる。

 ロイターによると、モリソン氏は、タッカーパスはGMに「相当量」のリチウムをもたらすはずだが、同社は北米で他の重要鉱物への投資にも前向きだと語った。

 GMの取引の大半は鉱物の供給関連であり、必ずしも合弁とは限らない。モリソン氏は「当社は鉱山会社になりたい訳ではない」「主な目標は、北米を拠点とし、西側諸国と連携した信頼できるサプライチェーンを構築することにある。そのためにはパートナーや資産を選び、産業化と成功のために何が必要かを見極めなければならない」と語った。

 GMはこれまでに、グレンコアからコバルトを購入する契約、ニッケルとコバルトの採掘業者クイーンズランド・パシフィック・メタルズへの投資、アルカディウムリチウムとのリチウム供給契約も結んでいる。