Friday, December 20, 2024 6:20 AM
ブレンボとミシュラン、次世代ブレーキシステム開発で提携
イタリアのブレーキシステム大手ブレンボと仏タイヤ大手ミシュランは、車両の性能と安全性を向上させるインテリジェント・ソリューションの共同開発でグローバル契約を結んだ。
オートモーティブ・ニュースによると、この提携では、ブレンボのブレーキシステム、車両モデリングおよび人工知能(AI)に関する専門知識と、ミシュランのタイヤモデリングおよびアルゴリズム開発に関するノウハウを融合させ、ミシュランのタイヤとブレンボのブレーキシステム間でリアルタイムデータを共有することに重点を置く。
ミシュランの接続型ソリューション・ソフトウェアが、ブレンボのAI搭載型ブレーキシステム「SENSIFY」にリアルタイムのタイヤグリップデータを提供することで、エンジニアが極めて正確にブレーキシステムを微調整できるようにする。
ミシュランの研究センターで行われたトラックテストでは、アンチロックブレーキシステム(ABS)が作動した状況で、制動距離が最大4メートル短縮されたという。
ブレンボは、イタリアのボンバッセイ家が過半数の株式を所有している。10月には伊タイヤ大手ピレリの株式5.6%を売却して、両社のつながりと合併の可能性に関するうわさに終止符を打ち、サスペンション技術のオーリンズ・レーシングを現金4億500万ドルで購入する過去最大の買収を発表している。