Monday, January 13, 2025 6:07 AM

電池メーカーのクラリオス、IPO計画を撤回

 カナダの投資会社ブルックフィールドが所有する先進モビリティー用低電圧電池メーカーの大手クラリオス(Clarios、ウィスコンシン州)はこのほど、新規株式公開(IPO)計画の撤回を申請した。

 ロイター通信によると、クラリオスは2021年、証券取引委員会(SEC)にニューヨーク証券取引所への上場を申請したが、市場の変動とマクロ経済の圧力により、同年の後半に計画を無期限に延期した。同社は当時、IPOを通じて最大18億5000万ドルの調達を目指し、約110億ドルの評価額を見込んでいた。

 ブルックフィールドは2019年、建物向けデジタルソリューションメーカーのジョンソン・コントロールズ・インターナショナルから負債を含めて132億ドルでクラリオスを買収した。

 クラリオスのウェブサイトによると、同社の製品は100カ国以上で使われており、世界の自動車の3分の1はクラリオス製の電池を使っている。