Thursday, October 27, 2016 11:02 AM

VW黒字化、2600億円 7〜9月、不正対策費減

 ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が27日発表した2016年7〜9月期決算は、純利益が22億7700万ユーロ(約2600億円)となり、前年同期の17億3100万ユーロの赤字から黒字に転換した。自動車販売が底堅く推移したことや、昨年9月に発覚した排ガス規制逃れ問題による不正対策費用が大幅に減少したことが要因となった。

 ただ、排ガス規制逃れを巡っては株主や顧客が訴訟を起こしているほか、各国当局が新たに制裁金を科す恐れがある。今後も対策費の追加計上を迫られ、収益が圧迫される可能性がある。

 売上高は1・0%増の519億9700万ユーロ。財務担当の幹部は「排ガス規制逃れ問題による負担があっても、VWの財務基盤は安定している」と強調する一方、生産性を向上させなければならないと指摘した。(共同)