Thursday, October 27, 2016 11:04 AM

三笠宮さま逝去 100歳、昭和天皇の末弟

 昭和天皇の末弟で、天皇陛下の叔父に当たる三笠宮さまが27日午前8時34分、入院先の東京都中央区の聖路加国際病院で心不全のため亡くなられた。名前は崇仁。宮内庁によると、信頼できる記録上、皇族では最長寿の100歳だった。皇位継承資格がある皇族は皇太子さま、秋篠宮さま、悠仁さま、常陸宮さまの4人に減った。

 戦時中は旧日本軍の大本営陸軍参謀などを務め、戦後に旧軍の体質を批判、平和を希求する姿勢を鮮明にした。古代オリエント史の研究者としても知られた。

 宮内庁の山本信一郎長官は27日午後の記者会見で、皇族の減少が進んだ現状に触れ「大きな課題」との危機感を示した。皇室制度を巡り、政府は天皇陛下の生前退位の制度化へ向けた議論を優先。「女性宮家」創設など過去の政権が検討してきた皇族減少への対応の議論は後回しにする「二段構え」で臨んでいる。(共同)