Monday, October 27, 2025 7:02 AM

メイモビリティーに配車グラブが出資〜東南アジアでロボタクシー展開へ

 自動運転技術開発のメイ・モビリティー(May Mobility、ミシガン州)は、シンガポール拠点の配車サービス会社グラブ(Grab)から多額の出資を受けたと発表した。メイは来年、ロボタクシー(自動運転タクシー)サービスで東南アジアへの進出を計画している。

 ロイターによると、メイ・モビリティーの技術をグラブの車両管理、車両マッチング、進路計画システムに統合する。今回の提携は、ロボタクシーの世界的な商用展開に向けた一歩で、既存の配車システムの中でロボタクシーを管理する方法のひな形を作成する。

 メイと配車サービス会社との提携はこれで3件目。同社は今夏、リフトと組んでジョージア州アトランタでロボタクシーの試験運用を開始しており、ウーバーとも米国内の複数都市でロボタクシー事業を展開する計画だ。

 東南アジアでは、グラブの地図技術「GrabMaps(グラブマップス)」を活用して道路状況を調査し、安全な展開を確保する。グラブマップスは人工知能(AI)を使って東南アジア各都市のデータを処理し、リアルタイムで更新される正確な地域密着型の地図を提供する。

 トヨタとBMWが出資するメイ・モビリティは、2023年11月にNTTから6580万ドルの出資を受けるなどこれまでの資金調達ラウンドで計3億8300万ドル以上を調達している。現在は、少人数の乗車にはトヨタのミニバン「シエナ」を改造した自動運転車、高密度路線にはイタリア・テクノバス(Tecnobus)製の自動運転ミニバスを使用している。