Wednesday, October 29, 2025 7:11 AM

AAM、ミシガン工場に1.3億ドル投資〜メキシコに対抗

 駆動系コンポーネントやアクスルを専門とする自動車部品大手アメリカン・アクスル・アンド・マニュファクチャリング(AAM、ミシガン州)は、ゼネラル・モーターズ(GM)などの主要顧客が高関税の影響で国内生産を強化していることを受け、1億3300万ドルを投じてミシガン工場の設備を刷新する。

 オートモーティブ・ニュースによると、デトロイトの西に位置するスリーリバーズ工場の建屋を改修し、組立ラインの新設と更新を行う。ミシガン州経済開発公社(MEDC)の資料によると、この投資は自動車メーカーから新規契約を獲得するための競争力強化が目的で、州戦略基金(MSF)はこのプロジェクトに対し、5年間にわたる100%のSESA免税措置(約97万9000ドル相当)を承認した。

 スリーリバーズ工場はメキシコの工場と仕事を競い合っている。AAMの最大顧客であるGMはメキシコで四つの工場を運営し、ピックアップトラックやクロスオーバーを生産しているが、この6月に米国内で40億ドル規模の生産投資を行うと発表した。

 一般的に自動車メーカーは、最終組立工場の近くにサプライヤーが生産拠点を置くことを好む。こうしたサプライチェーン(供給網)の現地化は、関税リスクの低減や半導体不足のような供給網危機を回避するため、現在自動車メーカーにとって最優先課題の一つになっている。