Thursday, October 30, 2025 7:07 AM

ZFとホライゾン、中国市場向けにADASを共同開発

 ZFグループは、自動運転向け人工知能(AI)プロセサーを開発する中国の地平線機器人(ホライゾン・ロボティクス)と、中国市場向けに先進運転支援システム(ADAS)を共同開発する。

 オートモーティブ・ワールドによると、このシステムは、SAEレベル3の運転支援および中国の都市部向けナビゲート・オン・オートパイロット(NOA)機能に対応し、2026年に中国メーカーのEVプラットフォームで量産を開始する予定だという。

 ZFの車載中央制御ユニット「ProAI」を基盤に、ホライゾンのプロセシング・ハードウェア「Journey 6P」を搭載し、1000テラオペレーション/秒(TOPS)超の演算能力を提供する。トランスフォーマー型ニューラルネットワーク構造をサポートし、視覚言語モデル(VLM)、視覚言語アクション(VLA)モデル、およびエンドツーエンドモデルを処理する。

 機能面では、高速道路での運転支援、都市部での運転支援、自動駐車、駐車場間のエンドツーエンド運転支援などを備える。

 ZFグループのエレクトロニクス&ADAS部門責任者、クリスティアン・ブレンネケ氏は「中国は世界の自動車産業にとってイノベーションの教室でありトレーニングジムで、ZFにとっては最も重要な戦略的自動車市場でもある。ホライゾンや中国ブランドの自動車メーカーとの緊密な協力により、市場動向をより正確に把握し、世界最先端の技術を地域のニーズに統合し、技術的先進性と市場適合性を兼ね備えた高付加価値製品を提供することが可能になる」と話している。

 ZFの「ProAI」自動車用セントラルコンピュータは、さまざまな車種・車格・アーキテクチャーに合わせて構成できるスケーラブルなモジュラー式のコア設計を特徴としている。