Wednesday, November 05, 2025 6:20 AM

エヌビディア、ウーバーなど3社と提携〜ロボタクシー共同開発へ

 半導体大手エヌビディアは、自動運転タクシー(ロボタクシー)の共同開発を目的に配車サービス大手ウーバー、ステランティス、電子機器受託製造大手の鴻海(ホンハイ)精密工業(台湾)と提携した。

 ブルームバーグによると、エヌビディアは自動運転技術プラットフォーム「ハイペリオン」を開発、ロボタクシーのネットワーク構築でウーバーと提携する。ウーバーは遠隔支援、充電、清掃、整備、カスタマーサポートなど、車両運用を一元管理し、世界の主要都市に5000台を配備する。

 ウーバーは最終的に、エヌビディアの技術を取り入れた自動運転車(AV)10万台の保有を目指す。事業拡張は2027年の開始を予定、走行データをエヌビディアに提供し、AV向けの人工知能(AI)モデルや半導体技術の改良に協力する。

 エヌビディアの新たな技術プラットフォーム「Nvidia Drive AGX Hyperion 10」はメーカー各社が、自動運転対応ソフトウェアと互換性のあるハードウェアやセンサーを車両に搭載できるようにする。

 協業の一環として、ステランティスがウーバーの米国内外の事業向けにエヌビディア製品搭載ロボタクシー5000台を最初に供給する自動車メーカーの1社になる。

 ステランティスによると、鴻海と協力してハードウェアおよびシステム統合を進める。生産開始は28年を予定しており、ウーバーとの初期運用は米国で開始される見込みだ。今後数年をかけて実証実験やテストを拡大していく。

 こうした取り組みにより、ウーバーは自社プラットフォーム上でロボタクシーを順次増やし、自動運転技術を運用・商業化する際のコスト改善につなげる。