Friday, October 28, 2016 10:13 AM

GDP、2.9%成長に加速 7〜9月、2年ぶりの伸び

 商務省が28日発表した7〜9月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)の速報値は年率換算で前期比2.9%増えた。輸出が好調だったほか、個人消費や企業の設備投資も底堅く、前期の1.4%から成長が加速した。8四半期(2年)ぶりの大きな伸びで、米連邦準備制度理事会(FRB)が模索する追加利上げを後押ししそうだ。

 成長率は2.5%程度とみていた市場予想を上回った。FRBは金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を11月1〜2日に開くが、景気を左右しかねない米大統領選の結果を見極めるため、利上げは見送る公算が大きい。年内最後となる12月13〜14日の委員会で利上げの是非を慎重に判断するとみられる。

 GDPの約7割を占める個人消費は2.1%増で、前期に比べ伸び率が縮小したものの、企業の設備投資が1.2%増と前期より上向いた。輸出は10.0%増で、11四半期(2年9カ月)ぶりの高い伸びだった。(共同)