Friday, October 28, 2016 10:14 AM

スカボロー礁で中国船退去 漁再開もと比国防相歓迎

 フィリピンのロレンザーナ国防相は28日、記者団に対し、南シナ海の同国排他的経済水域(EEZ)内で2012年から中国が実効支配してきたスカボロー礁(中国名・黄岩島)周辺海域で3日前から、中国海警局などの艦船が姿を消していることを明らかにした。

 両国は20日、5年ぶりの首脳会談で南シナ海の領有権問題を棚上げすることで合意。中国政府は艦船の退去を発表していないが、合意に基づく動きの可能性がある。

 ロレンザーナ氏は「中国船が立ち去ったということは、フィリピン人が漁を再開できるということだ」と歓迎。中国船はスカボロー礁周辺で常に数隻が警戒活動を行ってきたが、3日前から中国海警局と海軍、いずれの船も姿を見せていないという。(共同)