Wednesday, April 29, 2026 7:04 AM

リキッドAIとメルセデス、車載AI強化で提携

 メルセデス・ベンツは、次世代人工知能(AI)開発のリキッドAI(マサチューセッツ州)と複数年提携を締結し、第3世代および第4世代インフォテインメントシステム「MBUX1」を搭載した北米仕様車で車載AIの強化を進めると発表した。ドライバーと車両のより自然で円滑な関係構築を目指す。

 リキッドAIによると、車載AIの拡充によって、リアルタイム性、プライバシー保護、ローカル処理を重視した次世代のAI体験を大規模に実現する。リキッドAIの効率的な組み込み型リキッド・ファウンデーション・モデル(LFM)は、クラウドに依存しない高速かつプライベートで独立したAIを提供する。

 これで運転支援システム「MBUXバーチャルアシスタント(MVA)」が進化し、音声操作、車両機能、文脈理解がシームレスに統合された高度な車内体験が可能になる。

 独自開発のメルセデス・ベンツ・オペレーティングシステム(MB.OS)に対応するAIの強化は、高度な音声技術の量産導入への道筋を築くと期待され、両社は2026年後半の実用化を目指している。

 メルセデスは提携を通じて、車内の音声でのやりとりに必要な要素を車両側に搭載し、音声認識、言語理解、推論にわたる顧客体験を実現する。

 リキッドAIは、特にオンディバイス実装に特化した効率的かつ軽量な基盤モデルに関する深い専門性を持つ。音声処理を車載側で行うことで、日常の運転環境においてより一貫した体験を提供し、低遅延と高効率に重点を置くことで、クラウドとの継続的なデータ通信に依存せず、人とシステムが自然に意思疎通できるようになる。

 両社は今後、製品開発の他分野での協業も検討する。