Monday, October 05, 2026 7:01 AM
ワイトリシティ、フロリダに開発・試験施設を開設
ワイヤレス充電のベンチャー、ワイトリシティ(WiTricity、マサチューセッツ州ウォータータウン、CEO : Joe Benz)は、乗用車をはじめ、ライトデューティーEVから自動運転車、フリート向けの大型車両まで幅広い車両を対象に非接触(誘導)充電システムの開発・試験を行う研究施設をフロリダ州に開設した。
エレクトライブによると、新施設では、既存の非接触充電システムを改良・試験・検証する。対象となるのは、7.2〜50kWの充電出力を持つシステムが中心で、EV、自動運転車やロボタクシー、ラストマイル配送などのフリートに加え、自動車メーカーや部品サプライヤーによる車両への統合プロジェクトなどを想定している。
磁気結合によって地面に設置した充電パッドと車両の間で電力を伝送する方式で、特に自動運転車でメリットが見込まれる。ロボタクシーなら、充電設備を備えた駐車スペースに停車するだけで充電でき、人がコネクターを接続する必要がなくなる。
ワイトリシティはこれまでにも、バスのフリートから乗用車、ゴルフカートまでさまざまな車両向けに非接触充電システムを開発しており、最大11kWの充電に対応したテスラ「モデル3」やフォード「マスタング・マッハ-E」などを実証車両として公開。23年には、ABT e-Lineと、VW「ID.4」を含む欧州EV向けに、アフターマーケットで非接触充電システムを提供する目標が明らかになった。大型車両や産業用機械向けに75kW以上の充電出力に対応するシステムも提供しており、バスのほか港湾、空港、物流施設などで使われる車両が含まれる。
ワイトリシティは、06年11月に設立されたマサチューセッツ工科大学発のベンチャー。同大学のマリン・ソーリャチッチ氏が発表した磁界共振技術による非接触給電技術に基づき、研究メンバーがスピンアウトして設立した。トヨタ、IHI、新電元工業など多くの日本企業にも技術をライセンス提供している。