Tuesday, November 01, 2016 10:10 AM

「地震予測困難」と再確認 南海トラフ、対策検討加速

 政府の中央防災会議の部会は1日、南海トラフ巨大地震の事前予測の可能性について「現在の科学的知見では確度の高い地震の予測は困難」とする2013年の見解を再確認し、変更しないことで一致した。

 部会の見解を受け、中央防災会議は地震の予知だけに頼らない対策の検討を加速。早ければ年度内にも報告をまとめる。

 この日の部会の第3回会合では、13年以降の観測技術の進歩で、地震の直前に地殻変動などの異常を検知し、大地震の前兆かどうかを分析する能力は高まったと評価。しかし地震のメカニズムは十分解明できておらず、発生の日時や規模まで正確に予測するのは難しいとした。(共同)