Wednesday, November 02, 2016 10:55 AM

FBI記録公表で再び波紋 元大統領の疑惑捜査

 米連邦捜査局(FBI)は、民主党大統領候補クリントン氏の夫の元大統領が退任直前、大口献金の見返りとして国外逃亡中の実業家に恩赦を与えたのではないかとの疑惑の捜査記録を公表した。米メディアが1日報じた。目新しい内容はないが、大統領選の投票日が直前に迫る中での情報開示に波紋が広がっている。

 クリントン陣営の報道担当者は「情報開示の期限はないのに、不自然だ」と疑問を呈した。当時、疑惑の捜査を検事として担当していたのは、クリントン氏の私用メール問題を巡る再捜査を公表したFBIのコミー長官。

 疑惑は元大統領が任期切れを迎える2001年1月に持ち上がった。実業家の前妻がアーカンソー州に建設される元大統領の記念図書館建設費として巨額の寄付をしていたことや、クリントン氏の上院選出馬にも献金していたことが発覚したが、訴追手続きは取られず05年に捜査は終了した。(共同)