Wednesday, November 02, 2016 10:58 AM

対ミャンマー8000億円支援 日本の投資促進で一致

 安倍晋三首相は2日夕、ミャンマー新政権の事実上のトップ、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相と東京・元赤坂の迎賓館で会談し、日本側の対ミャンマー投資の促進や経済支援を拡大することで一致した。首相は今後5年間で官民挙げてインフラ整備とエネルギー協力を柱とする8000億円規模の支援を行うと表明した。スー・チー氏は「国家の発展と和平構築に資するものだ」と歓迎した。

 日本側はミャンマー新政権と経済面の関係を強化し、巨額支援を約束する中国に対抗する狙い。

 首相は8000億円のうち、400億円についてはミャンマーの少数民族支援だと明らかにした。このほか、9月にラオスで会談した際にスー・チー氏に伝えた貧困削減や、農村開発に関する円借款など約1250億円も含まれる。残る内訳は今後、経済界などと調整を進める方針だ。(共同)