Wednesday, November 02, 2016 10:58 AM

利上げ見送りの公算 FOMC、2日目開始

 米連邦公開市場委員会(FOMC)の2日目の議論が2日、首都ワシントンの連邦準備制度理事会(FRB)本部で始まった。景気判断をさらに見極めたいとして、追加利上げの判断は見送られる公算が大きい。会合後の声明に次回12月会合での利上げを示唆する文言が入るかどうか、市場は注目している。

 FRBは「金融政策決定に政治が立ち入ることはない」(イエレン議長)としているものの、投開票日まで1週間を切った米大統領選を巡る不透明感は高まっている。結果によっては市場が混乱し、実体経済にも影響を及ぼす可能性も否定できず、今回のFOMCは結果を見極めるべきだとの判断に傾く可能性が高い。

 米国の雇用や消費、物価の動向について、きめ細かい点検の議論を交わすほか、英国の欧州連合(EU)離脱や中国経済の減速など海外発のリスク要因についても分析。景気過熱リスクが増大するなどとして、利上げ見送りには反対票も出ると想定される。(共同)