Thursday, November 03, 2016 10:25 AM

68年ぶりの栄冠ならず 失速したインディアンス

 あと1勝が遠かった。3勝1敗から3連敗と失速したインディアンスのフランコナ監督は「選手は全てを出し切った。下を向く必要はない」と毅然として言った。2004年にレッドソックスを率いて86年ぶりの優勝をもたらし「バンビーノ(ベーブ・ルースの愛称)の呪い」を解いた名将が、クリーブランドに68年ぶりの栄冠をもたらすことはできなかった。

 ここまで大車輪の活躍でチームを引っ張ったエースと救援左腕の息が切れてしまう。ワールドシリーズ3度目の先発となったクルバーは2度連続の中3日の登板で球威を欠き、4失点で降板。5回途中から救援した左腕ミラーは今ポストシーズンで初めて2点を失い「制球が悪く、最後に仕事ができなかった」と落胆した。

 8回にカブスのチャプマンを打ち崩して3点差を追い付き、延長10回も1点を返す執念は見せた。若きチームリーダー、22歳のリンドアは「素晴らしい仲間と戦えた。来年はもっと強くなる」と誓った。(共同)