Thursday, November 03, 2016 10:28 AM

対ロシア協力、30事業で合意 大統領来日までに具体化

 モスクワを訪問している世耕弘成経済産業相は3日、ノバク・エネルギー相、ウリュカエフ経済発展相と相次いで協議会を開いた。12月のプーチン大統領来日までに約30事業を優先的に具体化することで合意。ロシアが最重視するエネルギー分野では石油ガス田の共同開発、風力発電、東京電力福島第1原発の廃炉協力の検討で一致した。

 世耕氏は会合の冒頭で「日露首脳が両国関係の将来を真剣に議論するのにふさわしい成果づくりを進めなければならない」と強調。ウリュカエフ氏は「歴史的な日になる。ビジネスの具体的な問題解決に資する作業をしたい」と述べた。

 日本政府は12月の首脳会談までに具体策を盛り込んだ経済協力案で合意したい考え。ただ経済協力の強化が北方領土問題の解決につながるか不透明な面もある。(共同)