Thursday, November 03, 2016 10:28 AM

「9条守れ」「改正を」 護憲・改憲、割れる民意

 日本国憲法公布70年となる3日、護憲派は東京や札幌市で集会を開き、「9条を守れ」と訴えた。改憲派は熊本市で開催。3日を前に東京で開かれた集会では「憲法は(連合国軍による)占領下のままだ」と強調し、早期の改正を呼び掛けた。

 節目を迎えた憲法を巡っては、改正を目指す安倍晋三首相の下、改憲勢力が衆参両院で3分の2を占め、衆院憲法審査会が10日に始まるなど、本格的な議論が目前に迫る。民意は割れており、共同通信の世論調査(8〜9月)では改憲派が58%を占める一方、安倍首相下での改憲には55%が反対している。

 「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」が3日、都内で開いた集会には主催者発表で約400人が参加。委員の高田健さん(71)は「憲法は危うくなっている。自衛隊が海外で戦争をしようという時代が迫っている」と述べた。(共同)