Thursday, November 03, 2016 10:28 AM

南部の黒人教会に放火 壁に「トランプに投票を」

 米メディアによると、ミシシッピ州グリーンビルで1日夜、黒人教会から出火し、内部をほぼ全焼した。焼け残った外壁に「トランプに投票しろ」と、大統領選共和党トランプ候補の支持者による犯行を疑わせる落書きがあり、連邦捜査局(FBI)が放火などの疑いで捜査に乗り出した。負傷者はなかった。

 グリーンビルのシモンズ市長は、放火と落書きは人種差別に基づく憎悪犯罪(ヘイトクライム)だとして強く非難した。同市は人口約3万2000人の80%近くが黒人で、シモンズ市長も黒人。

 焼け落ちたホープウェル伝道バプテスト教会は110年以上の歴史があり、1950〜60年代に黒人の地位向上を目指した公民権運動で重要な役割を果たしたという。(共同)