Friday, November 04, 2016 11:22 AM

「出来過ぎの野球人生」 黒田が引退記者会見

 今季限りで現役を引退した広島の黒田博樹投手(41)が4日、広島市のマツダスタジアムで記者会見し「ほっとしたのが一番。ことし一年、多少のけがはあったけど、チームに貢献できたかなという安心感が強い。出来過ぎの野球人生だったと思う。こういう形でリーグ優勝もできた。満足できる野球人生だった」と晴れやかな表情だった。

 引退を表明した10月18日は日本シリーズを控えていたため、現役生活を振り返らなかった。この日は印象に残る試合として「現時点では、リーグ優勝を決めた試合でマウンドにいられたのは大きかった」と25年ぶりにリーグ制覇を果たした9月10日の巨人戦を挙げた。

 最後の登板となった10月25日の日本シリーズ第3戦は脚がつり、1失点で六回途中に降板。カープのユニホームで投げたかったという現役最後の一球は日本ハムの大谷翔平選手への球となり「(直後に降板し)悔しい気持ちもあるけど、最後に投げた球が彼だったといううれしい気持ちもある。いい思い出になる」と素直に口にした。(共同)