Friday, November 04, 2016 11:24 AM

タカタ、3年ぶり黒字転換 リコール費用計上せず

 エアバッグのリコール(無料の回収・修理)問題に揺れるタカタが4日発表した2016年9月中間連結決算は、純損益が182億円(前年同期は55億円の赤字)と中間期として3年ぶりに黒字転換した。売上高は前年同期比8.4%減の3293億円。

 全体のリコール費用は1兆円規模に上る見通しだが、負担割合について自動車メーカーと交渉中で、リコールに関係した損失で計上したのは弁護士費用や和解金など96億円にとどめた。このため、ホンダやトヨタ自動車など、保有していた自動車メーカーの株式と、米子会社の売却益が利益を押し上げた。

 中間期の配当は3年連続で見送る。17年3月期の配当については未定とした。(共同)