Friday, November 04, 2016 11:27 AM

米雇用16.1万人増と堅調 失業率4.9%に低下

 労働省が4日発表した10月の雇用統計(速報、季節調整済み)は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月から16万1000人増えた。失業率は4.9%となり、0.1ポイント低下した。雇用情勢が堅調に改善していることを示し、米連邦準備制度理事会(FRB)が模索する12月の追加利上げを後押ししそうだ。

 就業者数の増加幅は17万5000人程度だった市場予想を下回ったが、8月と9月の就業者数の伸びがいずれも上方修正された。FRBは12月13〜14日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを決めるとの観測が一段と強まりそうだ。

 10月の就業者数は民間部門で14万2000人、政府部門で1万9000人増えた。民間部門では医療・介護関係や一時雇用の増加幅が大きかった。海外経済減速の悪影響を受ける製造業は3カ月連続で減少した。(共同)