Friday, November 04, 2016 1:06 PM

北朝鮮住民の保護訓練 米韓、半島有事を想定

 米韓の海兵隊が10月29日から今月6日までの予定で、朝鮮半島有事の際に多数の北朝鮮住民が韓国に脱出する事態を想定し、脱出住民に対する食料支援などを行う訓練を実施していると韓国海兵隊司令部が発表した。韓国メディアが4日報じた。韓国南東部の浦項周辺で行っているという。

 北朝鮮領内に進入した米韓の海兵隊が支配する地域に、住民が逃げてくるケースを想定した訓練も実施。米海兵隊からは、アフガニスタンで難民の保護活動を行った経験を持つ兵士約130人も参加している。

 韓国紙、朝鮮日報によると、韓国政府は北朝鮮でクーデターなどの「急変事態」が起きれば、約10万人の住民が韓国領へ逃げてくると想定。廃校や仮設建物などで全員を収容できる態勢を整える構想を進めている。(共同)