Friday, November 04, 2016 5:48 PM

デモ隊暴徒化し衝突 ジャカルタ、警官ら負傷

 インドネシアの首都ジャカルタで、少数派のキリスト教徒、バスキ・ジャカルタ特別州知事がイスラム教を侮辱したと抗議するデモ参加者の一部が4日夜暴徒化し、治安部隊と衝突した。警察によると、警官8人が負傷、デモ隊にも負傷者が出ているという。

 ジョコ大統領は5日未明に声明を発表し、「(宗教冒涜容疑に当たる可能性のある)バスキ氏への法手続きは厳格に速やかに行われる。デモ隊は解散すべきだ」と指摘。さらに「政治関係者がデモを悪用している」と述べ、来年2月の知事選に立候補しているバスキ氏を追い落とすためにデモが利用されているとの考えを示唆した。

 警察によると、デモ隊の一部はジャカルタ中心部で治安部隊に向かって投石したほか、車両に放火するなどした。警察や軍兵士は催涙弾や放水、発砲で応戦した。(共同)