Friday, November 04, 2016 5:49 PM

利上げ根拠、さらに強まった フィッシャーFRB副議長

 米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は4日、ワシントンで講演し、この日発表された10月の雇用統計を含む最近の経済指標は「追加利上げの根拠をさらに強めた」と述べ、近いうちにFRBが利上げに踏み切ることを示唆した。

 失業率が5%前後の水準で推移していることに言及し「私の考えでは、最大雇用に近い状態だ」とあらためて指摘した。人口構成の変化で労働参加率が年に約0.3ポイント低下するとして、就業者数の増加幅は6万5000人から11万5000人程度の水準でも最大雇用の状態を維持できると分析した。

 速報値が2.9%成長だった7〜9月の国内総生産(GDP)については、一時的な輸出増が寄与したと指摘。先行きについては「緩やかな成長を続けるだろう」とした。(共同)