Monday, November 07, 2016 10:18 AM

モスル奪還「年内に完了」 イスラム国指導者拘束狙う

 イラクのフアド・マスーム大統領は6日、首都バグダッドで共同通信と会見し、イラク軍などが進める過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点北部モスルの奪還作戦に関し、「2カ月でISの戦闘員を一掃できる」と述べ、年内に完了するとの見通しを示した。また、IS指導者のバグダディ容疑者は「裁判にかける」とし、身柄の拘束を狙う考えを強調した。

 モスル奪還作戦は7日で開始から3週間。シリア側では6日、ISが首都と称する北部ラッカに対する作戦開始が宣言された。マスーム氏は「モスルの作戦が完了すればISはラッカでも長くもたないだろう」とし、組織の掃討に自信を示した。

 マスーム氏は、ISとの戦闘はモスル中心部に近づくにつれ激化するのは避けられないとした上で、「多くのIS戦闘員が逃げ出している」と指摘。内部分裂が進んでいるとの情報もあると述べた。(共同)