Monday, November 07, 2016 6:21 PM

NY株急伸、371ドル高 大統領選不安和らぐ 8日ぶり反発

 週明け7日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、大統領選への不安が和らいだことで8営業日ぶりに反発し、前週末比371.32ドル高の1万8259.60ドルで取引を終えた。全面高で上げ幅は1月29日(396.66ドル高)以来、約9カ月ぶりの大きさだった。

 外国為替市場では相対的に安全な通貨とされる円が売られて一時1ドル=104円台後半に下落した。安全資産とされる金先物や米国債にも売りが広がった。

 大統領選の民主党候補クリントン氏の私用メール問題について、週末に連邦捜査局(FBI)が訴追しない方針を示し、政策の先行きが読めない共和党のトランプ氏が勝利して経済が混乱することへの懸念が後退した。日系証券会社のトレーダーは「積極的にリスクを取る動きが強まったわけではないが、クリントン氏が勝つ可能性が高まり安心感が広がった」と話していた。(共同)