Wednesday, November 09, 2016 10:27 AM

日本、パリ協定を批准 国連提出、手続き完了

 日本政府は8日午前(日本時間同日夜)、地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」を批准した。ニューヨークの国連本部に批准書を提出し全ての手続きを完了。すでに批准を済ませた米国や中国、インドなど約100カ国と欧州連合(EU)の仲間入りをようやく果たした。

 日本は世界の温室効果ガス排出量の3.8%を占め、国別で第5位の大排出国。パリ協定に基づき、2030年の温室効果ガス排出量を13年比で26%削減する目標を掲げる。50年には80%削減を目指しており、達成には一層の省エネ強化に加え、化石燃料から再生可能エネルギーへの転換を進めるなど本腰を入れた取り組みが必要になる。

 当初は協定が発効した4日に批准する予定だったが、環太平洋連携協定(TPP)を巡る混乱で衆院本会議が開会できず、承認が先送りになった。あらためて開いた8日の衆院本会議で承認され、政府が批准を閣議決定。国内手続きを終えた。(共同)