Wednesday, November 09, 2016 10:30 AM

TPP10日衆院通過 与党、採決強行へ

 今国会の焦点である環太平洋連携協定(TPP)承認案と関連法案は10日に衆院本会議で採決される見通しとなった。衆院議院運営委員会の佐藤勉委員長は9日の理事会で、本会議の10日開会を職権で決定した。与党は衆院通過の強行を辞さない構え。民進、共産、自由、社民の野党4党は採決の先送りを主張。問題発言が続いた山本有二農相の不信任決議案提出に向けた連携を確認した。

 与野党は9日、採決日程を巡り、自民党の竹下亘、民進党の山井和則両国対委員長が国会内で2度にわたり会談するなど断続的に協議した。

 竹下氏は10日の本会議での採決に理解を求めたが、山井氏は農相の辞任が不可欠だとして拒否。山井氏は、米大統領選の結果が外交や経済に与える影響を踏まえ、衆院予算委員会での集中審議を優先すべきだと訴え、平行線の状態が続いた。(共同)