Wednesday, November 09, 2016 10:30 AM

市場にトランプ・ショック 株価一時1000円安

 9日の東京金融市場は、大統領への共和党のトランプ氏就任に伴う世界市場の混乱を警戒する「トランプ・ショック」に見舞われた。選挙の開票が進んで米国の金融政策や対日貿易に批判的なトランプ氏が優勢になると、日経平均株価(225種)は全面安となり、下落幅は前日比で一時1000円を超えた。円相場も1ドル=101〜105円台で変動した。

 警戒感は海外の株式市場にも波及。アジアの主要な株価指数は値下がりし、欧州の市場も軒並み下落して始まった。

 年内にも実施されるとみられた米追加利上げや安全保障政策、自動車などの貿易への影響が予測困難になるとの懸念が強まり、安全資産とされる円が買われた。ただ、ドルは円に対して売られた後、トランプ氏の勝利が伝わると急速に買い戻された。(共同)