Thursday, November 10, 2016 10:13 AM

MRJ、海外勢と競争激化 開発難航、計画に遅れ

 国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の試験機が初飛行してから11日で1年。実用化を目指す三菱航空機(愛知県豊山町)は日米で飛行試験を重ねるが、開発は難航し計画に遅れが出ている。海外勢も次世代機の投入を急ぎ、競争が激しさを増してきた。

 1年前に愛知県営名古屋空港で初飛行を果たした試験1号機は今年9月、ワシントン州のグラントカウンティ国際空港に到着した。今後も3機が環境の整った米国に渡り、計2500時間必要とされる飛行試験を加速する計画だ。

 三菱航空機は昨年12月、主翼の強度が基準に達していなかったと発表。試験項目も増やしたことから納入時期については4度目の延期を決め、2018年半ばとした。今年9月末には納入先の航空会社に、技術面の課題からさらに遅れる恐れがあると通知した。(共同)