Thursday, November 10, 2016 10:14 AM

「トランプはわれわれの大統領ではない」〜米10都市以上で反トランプ行進

 米国の主要都市では9日、反トランプ抗議行進があいついだ。

 ロイター通信によると、マンハッタンでは、「トランプはわれわれの大統領ではない」と連呼しながら抗議行進する数十人の若者の数が数十分ほどのあいだに1万人近くまで増えた。抗議行進はトランプ・タワーを目指し、到着後には別のトランプ・ビルディングを目指して夜遅くまで続いた。

 似たような抗議行進は、カリフォルニア州オークランドやロサンゼルス、シカゴ、フィラデルフィア、シアトル、テキサス州オースティン、ワシントンDCでも起きた。「ノー・トランプ、ノーKKK、ノー人種差別」といったかけ声や、トランプ氏の人形を燃やす反対行動も各地で目立った。

 今回の大統領選の人口票では、トランプ氏よりヒラリー・クリントン氏の得票数のほうが多かったが、各州に割り当てられた大統領選挙人の数を州ごとの勝者が積み重ねていく独特の制度によって、過半数の270を取ったトランプ氏が勝利した。

 人口票で勝っても獲得選挙人数で敗北したのは、ジョージ・ブッシュ(息子)対アル・ゴア以来で、そのときも民主党(ゴア氏)が負けた。

 米国内では、トランプ氏が大統領に就任すれば米国に住んでいられないと考える熱烈な反トランプも多く、外国への移住を真剣に考慮する米市民が増えている。その結果、カナダ政府やニュージーランド政府のウェブサイトに米国からアクセスする件数が激増しているという。

【http://www.reuters.com/article/us-usa-election-protests-idUSKBN1343CO】